妖精さんの独り言 5−2

新年おめでとうございます。
今年が「天動説的転換」元年となることを願っています。
皆さんの足元が崩れ始めても、
古いものにしがみつかないように!!
足元の地面がなくなっても・・・
「あれ? 落ちないじゃん!」
みたいなこと。

溺れそうになったときに、
大きく息を吸い込んでリラックスする。
もがけばもがくほど水底に沈み、
息を吸い込んだまま身体の力を抜けば、
水面に浮かんで溺れない。

まあ、いざというときには、
なかなかできないのですが・・・
日々、手放し、明け渡すことを意識して暮らしていれば、
もしものときにも、そう動けるかなあ?



地動説から天動説へ


 解説の方に説明がありますが、地球を中心に置いた場合の水星と金星(と太陽)の軌道の図です。つまり、「天動説」を採用して、地球を中心とした惑星や太陽の動きを描くと、このような図形になるわけです。最近になって、なぜか農業の本・・・『バイオダイナミック・ガーデニング』でこの図を見つけて、ひっくり返りました。正直、天文学関係の本もかなり読んできたのですが、「天動説」に立った場合に、実際の惑星の軌道がどう描かれるか? ということに関する図を見たのは初めてでした。


 「これは、ヤバイ!」と思って、勉強しなおしてみたのですが、いやいや、思っていた以上にヤバイです。何が「ヤバイ」のか? 「地動説」=「地球は太陽の周りを回っている」で思考停止していたのですが・・・よく考えると、太陽は宇宙の中心ではない。太陽は、天の川銀河のグレイト・セントラル・サン(中心太陽・・・いや、ブラックホールがあるとも言われていますが)の周りを約2億2600万年かけて周回している。では、天の川銀河のセントラル・サンが中心なのか? いやいや、天の川銀河もそれが属している銀河団の一つで、この宇宙には無数の銀河団があって、もしかすると宇宙の中心の周りを周回しているのかもしれないし、していないのかもしれないし・・・。



 ということは、太陽を中心に置く・・・というのも、相対的なことで、銀河レベルや宇宙レベルで考えるなら、太陽を中心にして考えるのも、地球を中心にして考えるのも、そんなに変わらないのではないか? ということになります。では、なんで「地動説」が正しくて、「天動説」が間違っているのか? それは、「科学的に」正しいということなんですが、では、その「科学」における「正しさ」の基準はどこにあるのでしょうか? その基準は、例えば「普遍性」とか「再現性」とか、いくつかあるのですが、この場合に適用されるのは、「説明原理が単純な方が正しい」という基準なのです。ケプラーが導き出した円軌道(あるいは楕円軌道)の方程式の方が、前ページの図のような複雑な図形の方程式よりも単純である・・・だから、「天動説」は間違っていて「地動説」は正しい・・・と、科学者たちは言うわけです。


 私たちがよく目にする太陽系の図ですが、あれは一体、どこから見た図なのでしょうか? 太陽を中心にして、円盤状に広がる平面(黄道面)に、惑星の軌道が同心円状に描かれていますが、これは黄道面に対して垂直方向に離れた場所で、太陽に視点を固定した地点から見た図なのです。「客観的な視点」かもしれませんが、惑星探査機でさえも、だいたい黄道面に沿って飛行するので、実際にこの視点に立って太陽系を眺めた人類は存在しないわけです。


 一方で、前ページの図も、黄道面から垂直方向に離れた場所・・・ただし、地球に視点を固定した地点から見た図ということになります。したがって、その地点から地球に近づいていって、地球上に降り立てば、地上において私たちがある意味「主観的」に経験している惑星の動きとして見ることができるわけです。実際、地上から金星の5つの花弁を描く動きを観察することは可能だといいます。さらに、金星の引力を始めとする不可視のエネルギーを想定するなら、私たちは非常に微細であっても、この5つの花弁を描く軌道を反映するような形で、そのエネルギーの強弱や変化を感じている可能性があるわけです。


 実を言えば、前ページの図の解説にあるように、ルドルフ・シュタイナーという人は、地球を中心として水星が描く3つの花弁のような軌道と、同じく金星が描く5つの花弁のような軌道が、それぞれ3つ(あるいはガクと合わせて6つ)の花弁をもつ花や、5つの花弁を持つ花と対応しているのだと考えました。これを偶然の一致として片付けるか、マクロコスモスとミクロコスモスの照応として捉えるか、見方の分かれるところではありますが、もし本当に「科学的」に考えるなら、「今のところ、偶然ともそうでもないとも言えない、分からない」と言うべきでしょう。





 他にも「ヤバイ」事実が色々と分かってきました。というか、なんでこういうことを学校で教わる機会がなかったのか? いや、学校で教わる以外にこれだけ本を読んできて、なんで最近まで、こういう情報に触れる機会がなかったのか? そう思うことが多い、今日この頃だったりします。私たちは、想像をはるかに超えて、ヤバイ? 宇宙に住んでいるのに、それをまったく教えようとしない・・・というか、隠しているだろう? お前ら! みたいな。


 その「ヤバイ」図の数々が・・・これだあ〜(次ページ)