妖精さんの独り言 5−1
今回のシリーズは、テキスト?があります。
というか、図を見ないと分からないのですが、
その図は、以下の本に掲載されています。
興味のある方は、購入して参考にしてみてください。
太陽系の美しいハーモニー:惑星のダンス、天の音楽 (アルケミスト双書)
- 作者: ジョン・マーティヌー,山田美明
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2013/02/06
- メディア: 単行本
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それから、地球を中心にしたときの、
水星と金星の軌道図は・・・以下の本に掲載されています。
バイオダイナミック・ガーデニング―もうひとつの有機農法の実践 (ホメオパシー農業選書)
- 作者: ジョン・ソーパー,由井寅子,塚田幸三
- 出版社/メーカー: ホメオパシー出版
- 発売日: 2008/12/27
- メディア: 単行本
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バイオダイナミック農法の入門書としてもお勧めなので、
こちらもご興味のある方はどうぞ。
このブログの更新も、これが今年最後になります。
皆様、よいお歳を!
地動説から天動説へ
はじめに
ガリレイ・ガリレオの有名な言葉・・・「それでも、地球は動く」。私も小学生の頃、ガリレオの伝記を読んで感動して、「僕も、ガリレオになる」なんて思ったこともありました。いま振り返ってみると、かなり節操がなくて、湯川秀樹の伝記を読んだ後は、「僕も、京大に行って、理論物理学者になって、ノーベル賞をもらう」と宣言していたし、野口英世や北里柴三郎の伝記を読んだ後は、「医学者になって新しい病原菌を発見する」と言って、学校の自分の机にコレラ菌とかチフス菌の絵を描いていたり、エジソンの日記を読んだ後は、「やっぱり、発明家になる!」とか言って、わけのわからんものの設計図をノートにいたずら書きしたり、ガンジーの伝記を読んだら、「僕もガンジーになる」と言って・・・などなど。
まあ、どちらかと言うと、科学者の伝記の印象が強かったので、小学校では科学クラブに入って、直径2mくらいの星座版を作ったり、顕微鏡で緑虫とかミジンコとかを観察したり、小学校の裏の崖で化石を掘ったり・・・どう考えても理科少年という感じでした。だからと言うわけではありませんが、かなり早い時期から地動説を信じていました。あの頃は、宇宙関連が熱くて、ヴァイキングとか、ヴォイジャーとか、スペースシャトルとかが活躍していたので、楽しかった覚えがあります。ちなみに、2段ベッドの上から落ちるのが怖くて、妹に上と下を替わってもらって、ベッドの天井にスペースシャトルのコックピットから見た地球の写真を貼って、ドヴォルザークの交響曲『新世界から』の第3楽章と第4楽章を聴きながら眠りに就く・・・という怪しい小学生でした。
前置きが長くなりましたが、「地動説」。ガリレオ以前、というかコペルニクス以前は、地球が宇宙の中心で、地球の周りを太陽や月を始めとする、星々が周回しているのだ! という「天動説」が常識でした。この常識に従わないものは火あぶりの刑にされるという、なかなかハードな時代だったみたいですが、ティコ・ブラーエやコペルニクス、ケプラー、ガリレオ、ニュートンなどの活躍で、地球は太陽の周りを回っているのだ! という「地動説」が認められるようになり、キリスト教会などの反対を覆して、世の常識になるに至りました。めでたし、めでたし・・・
こういう足元が崩れるような価値観の転換を「コペルニクス的転回」と言ったりします。実際、地球は動かない・・・「大地はしっかり固定されている!」と思っていたら、地球は太陽の周りを自転しながら回っている・・・「すげえ速さで動いているじゃん!」ということになってしまって、当時の人たちは非常に恐ろしい思いをしたんじゃないかと思います。私も子どもの頃は、「すごい速さで太陽の周りを公転している上に、さらに自転しているのに、なんで風で吹き飛ばされないんだろう?」と、疑問に思ったものです。走っている電車のなかでジャンプしてみても、ジャンプして空間に留まっている間に電車だけ移動して、私は後方の連結部に激突・・・というふうにはならないので、何か知らないけど、そういう原理で地球の上から振り飛ばされずに済んでいるんだろう・・・と納得していたのですが。まあ、そういうことを考え始めると、地面に仰向けに横たわって青空を見ながら、「なんで、あの空に落ちていかないんだろう!?」みたいなことも疑問に思い始めます。ニュートンの伝記を読んで、「万有引力の法則」で「引力」というものがあるから、地球に引っ付いて離れないんだ・・・と納得したのですが、しかし、大人になってからも時々、「いま、突然、引力がなくなったら、やっぱり空に落ちていくよなあ・・・」みたいなことを考えます。
で、「地動説」。なんで「正しい」のでしょうか? 地球は太陽の周りを回っている。他の惑星も、太陽の周りを回っている。水金地火木土天海冥・・・まあ、海王星と冥王星の順番が入れ替わったり、冥王星が惑星じゃなくなったり、未知の惑星二ヴィルの存在が噂されたり・・・太陽系も結構、大騒ぎだったりしますが、一応、太陽を中心としてこれらの惑星が円あるいは楕円軌道を描いて回っている、同心円状の太陽系の図というものが、私たちの頭のなかの常識になっています。
というわけで、次のページの図(『太陽系の美しいハーモニー』および『バイオダイナミック・ガーデニング』の図)を見て頂きましょう。