妖精さんの独り言 4−4
3.『精霊 〜共同創造のためのワークブック』
(ウィリアム・ブルーム著)
最後に、私のお薦めの本でもある『精霊』(ウィリアム・ブルーム著 太陽出版)から、まずは、妖精さんもとい精霊さんとつながる基本的なテクニックの紹介をしたいと思います。まあ、リラックスして、まわりの空気、まわりの雰囲気を敏感に感じようとするだけなんですが・・・最初から「精霊や妖精の姿が見える」という人は少ないようです。むしろ、微細な感覚的な変化、まさに空気が変わるとか、ヴァイヴレーションが変わるとか、そういうレベルで感じ取られるようです。
そういう意味では、コークリエイティブ・ガーデニングのミシェル・スモール・ライトさんのO−リングの技法を併用すると、さらにやりやすいかもしれません。「妖精さん、つながりましたか?」とか、「精霊さん、ここにおられますか?」と尋ねて、O−リング・テストで確認するようにすれば、何となくの感覚の変化だけでなく、確証を得られるかもしれません。
ちなみに私も、日頃、「妖精さんが・・」とか言っているわりに、その姿を見たことはありません。感覚の変化みたいなものも、あるっちゃあるし、ないっちゃない・・・という感じで、いまいち(TT) もっぱら、O−リング・テストでつながったり、相談したり、遊んだりしています。そもそも、そのO−リング・テストは正確なのか? という疑問はありますが、「まあ、とりあえず、結果を見て判断しよう」という感じで、あまり気にしていません。
基本的な技術
すでにお分かりかと思いますが、精霊を感覚で捉えるには一つの基本的な技術があります。心を静めて、自分のまわりの空気を感じ取ることです。この技術を身につけるためと称して、根拠のない話が語られています。強い集中力が必要だとか、霊的に純粋でなくてはいけない、とかです。私の知っている限りでは五分以上、テレビや映画を見たり、音楽を聴いたり、風景を見ていることができたら、あなたはその技能があるといえるでしょう。
リラックスした状態で、しばらく静かにしている必要があります。リラクゼーションを説く本はたくさんありますし、実際、ほとんどの人は静かに落ち着いて座ることができます。もし、とくに助けが必要でしたら、市販されているリラクゼーションのテープを一本買うか、何本か買って試してみるとよいでしょう。以下は、私がリラクゼーションをしたいときや、自分の中心を定めるときに役立つヒントを集めました。
リラックスと集中
楽な姿勢で座るか立つか、してください。そして二分ほど、まったく何もしないでいてください。徐々に気持ちが落ち着いてきます。それでも落ち着かなかったら、もう少し待ちましょう。
用意ができたら自分の体を意識してください。あなたの胸とお腹は大きな洞窟のようです。その洞窟にあなたのすべての内臓が収まっています。内臓がそこにあることを喜んでください。内臓に声をかけてください。
それから意識をお腹の下に向けてください。お腹の底まで届くように、数回、深い呼吸をしてください。大きくため息をつくようにしても結構です。
リラックスして自分の身体を楽にしてください。
自分の呼吸のリズムに注意を向けて、鼻から空気が出たり入ったりするのを感じてみてください。自分の身体、そして自分の足の下にある大地を、静かに意識します。ゆっくりと自分を解き放すようにしてください。
この訓練は何回も繰り返すうちに楽にできるようになります。ある部族やシャーマンの伝統などでは、この静けさをリズミカルなドラムやダンスで導入します。ドラムの鼓動と身体の動きによって気持ちが落ち着くように誘導するのです。これはトランスのような状態だと言われていますが、意識ははっきりしています。このための音楽のテープも購入できます。
精霊と最初のつながりを持つ
どんなに簡単なことか、実際に行ってみましょう。もし、友人と練習できれば、あとでお互いの印象を比較できるので参考になると思います。
最初のつながり
まず、自分が会いたいデーヴァや気に入っている場所を選びます。これはあなたがどういう人であるか、そして何をするのが好きかによって違ってきます。
探求したいと思われる可能性のある事柄の短いリストを作ってみました。
家庭・・・家を守る精霊。
お気に入りの植物/プランターのそば・・植物のデーヴァ
教会/寺院など、祈りの場・・・祈りの天使
特定の美しい景色の中・・・土地の天使。
公園や教会/寺院、自然の中で何かの存在を感じるところがありましたら、スタートするにはとても良い場所でしょう。
先ほど説明した方法か、ほかに良い方法があればそれで心を落ち着け、自分の中心を見つけてください。リラックスした受容の態度が鍵だということを思い出して下さい。
あまり真剣に、真面目になり過ぎないように注意し、ゆったりとして哲学的な見地で物事を見るという感じです。何も期待しないで、静かに待ってみましょう。
用意ができたら、意識を周囲に向け、空気を感じてみてください。何か感じたら、静かに注意を向けてみましょう。あなたの心は何かに抵抗したり、質問したりしたくなるかもしれません。すべて静かに受け入れてください。
そして声を出しても出さなくてもかまわないので、デーヴァが来てくれたことに気づいたことをデーヴァに伝えます。
「私は、今ここに来てくれているあなたを感じ、あなたに敬意を払います」
リラックスして、その時の印象や感覚を意識してください。辛抱強く、どう感じるか、何が思い浮かぶかに注意を向けてみましょう。
初めて何らかの感覚を得た人たちもいると思います。何回か経験してみないと、本当に自分が何かを感じたと納得できないかもしれません。何か本当の関係ができたと感じられるまで、何回か瞑想する必要があるかもしれません。
ある人たちにとっては、こういった内側に秘められた領域の経験は、はっきりしたものです。しかし、ほかの人たちにとってはとても精妙なものです。
ほんの微妙な感覚や霊妙(エセリアル)な印象に気づき、その感覚を信用すること。このようなワークをすることに抵抗感があるようでしたら、いくつかのアファメーション(声を出して肯定すること)を行うとよいでしょう。自分がしたいことを妨害している低い次元の考え方のパターンを早く、しっかりと変えてくれます。
精霊のワークへのアファメーション
自分にあった方法で心を静かにしてみましょう。そして次のアファメーションの中の一つ、もしくはいくつかを選んで言ってみてください。声を出しても出さなくても、どちらでも結構です。自分のアファメーションを創作するのも効果的です。
1 私はデーヴァや天使に対して感受性が敏感でオープンです。
2 私の心(思考)は私のデーヴァや天使に対する敏感な感受性を妨害しません。
3 宇宙は私が精霊と働くことを支援してくれます。
4 神は私を愛し、神は精霊たちを愛しています。神は私たちと精霊たちが共に働くことを喜びます。
5 私はデーヴァと働き、世界を変容させます。
6 世界は私たちが精霊たちと働くことを必要とします。
7 精霊たちと働くのは、私の歩む霊的な道の一部分です。
8 精霊たちへの気づきは私を成長させ、神や人のために尽くすことに役立ちます。
最初は、このようなアファメーションを本心から思い、心を込めて口にするのは難しいかもしれません。必要だと思うだけ何回でも定期的に、そして本当だと感じられるまで言ってみましょう。
精霊たちと関係を築き、波動を合わせたいと思うなら、時間をかける必要があります。特定の精霊たちとつながりを持ち、つながる場に行けることが人生における大きな喜びとなります。それは古くからの友人に会いに行くような感じです。(p.112−116)
さて、それでは精霊あるいは妖精の役割とはいったい何なのでしょうか? 私たち人間と彼らが「共同創造」を行うことの意味はどこにあるのでしょうか? そのヒントになりそうな文章も紹介しておきましょう。
形をつくるための橋
・・・形を創造するためのエネルギーの資質を提供するのが彼らの主な役割です。ドロシー・マクリーンは著書『フィンドホーンの庭園』のなかでこう語っています。
「鉱物、野菜、動物や人間の物理的な形態は、デーヴァ王国の働きによって形を与えられたエネルギーです。ときに私たちは、この働きを<自然の法則>と呼びますが、デーヴァたちは絶え間なく、喜びをもってその法則を体現してくれているのです。<私たちはあなた方のように物を、外的な物質化した形、固体としては見ていません。私たちの見るのは、内在する生命力を備えた一つの状態です。私たちはあなた方が見たり、感覚でつかむものの舞台裏で働きます。これらは同じメロディーのなかの違った音程のように中でつながっているのです。私たちの見ているのは生命の異なったあり方です>」
その形は木であったり、滝であったり炎であったりします。そしてそれは、理想の概念の組み合わせ、たとえば正義とか民主主義とか、ヒーリングと儀式などの活動なら、どんなものでも含まれます。以上を少しまとめてみましょう。
※ デーヴァたちは物質世界にそのパターン(青写真)や一貫性を与えます。
※ 物質世界・・・鉱物、植物、動物、人間や人間の行動・・・は、デーヴァたちに目的や活動を与えています。
※ デーヴァ界と物質世界は互いを織り込みながら、この現実を創造しています。
※ デーヴァたちがいなくては、私たちの物質世界は一貫性を持つことができません。
※ 物質世界がなくては、デーヴァたちは目的を持つことはできません。
この仕組みを理解すると、デーヴァの本質である精霊の世界が、トランス状態の神秘家しか遭遇できない得体のしれない現象ではないことが分かります。すべての存在の「接着剤」として精霊界はいたるところに浸透しているのです。(p.88−89)
ペレランドラ・ガーデンのミシェルさんも、自然のディーヴァの「理想の自然」は、ジャングルのような森だったり、草ぼうぼうの野原だったりするので、何もかも妖精さんにお任せでは、「野生」とか「手つかずの自然」になってしまうと言っています。そこに人間である私たちの側から、自然にも配慮した形でリクエストを行なうことで、何か新しいものが「共同創造」されることになります。
もちろん、すべてのリクエストを叶えてくれるわけではないし、思ってもみなかった方法で叶えられるリクエストがあったりしますが、妖精さんの側でも、少しでも人間のリクエストを叶えられるように、努力してくれるようです。また、「あれはいいけど、これはだめ」みたいな感じで、相談しながら、新しいヴィジョンを形成していくこともできます。まあ、何というか、だめもとで色々と頼んでみたり、アホなことを聞いてみたり、逆に何かリクエストはないか聞いてみたりして、「共同創造」のプロセスを楽しむのが一番のような気もします。
それでは次に、土地(=地域)の精霊とつながり、彼らと調和を保ちながら、その土地で建設や都市計画、事業や活動、さらには癒しを行なっていく方法を紹介しましょう。
- 作者: ウィリアムブルーム,William Bloom,鈴木真佐子
- 出版社/メーカー: 太陽出版
- 発売日: 2007/03/06
- メディア: 単行本
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